ロータリー世界大会に参加して
2022年9月5日 / 国際奉仕/ 投稿者:masayuki
参加の経緯
このたび2022年6月にアメリカ、ヒューストンで開催されたロータリー世界大会をお誘いいただいたので、視察に行くこととなりました。クラブから提示された予定は8泊9日ですが、都合により後半の日程を縮小し4泊5日(うちホテル2泊)で参加することとなりました。「世界基準」を確認することで今後のロータリー活動に役立てたいと思っています。入会3年目の筆者の報告がみなさんの参考になれば幸いです。
ロータリー世界大会って何?
世界各国のロータリアンが集まって、会議をします。ロータリー世界大会の映像はYoutubeでも掲載されています。詳しい説明は公式サイトにおまかせして、Youtubeにあるロータリアンが紹介した動画があるのでこちらを参考にすればよいかと思います。
Rotary House of Friendship. Day 1(開催初日の様子)
また、インドのモディ首相の開会の祝辞もあり、こちらに紹介されています。
私が参加したのは次のセッションでした。
(1) ロータリー世界大会 会長あいさつ
司会は、Jason Browne氏という、ご自身を「Motivational Speaker」となのるだけあって、会場を盛り上げます。Jasonさんの公式Webサイトはこちらです。
参加者 11,000人といわれるなか、広い会場、ライブ感あふれる楽しいイベントとなっていました。
各国の国旗ともに、それぞれの地位が紹介されていました。
(2) 友愛の家
ロータリーに関する様々な活動を3mx3mの展示で紹介。
各プロジェクトがブースを出して、展開しています。グッズも売っています。
(3) Computer SIG
世界大会では、公式の会議と、非公式の会議があります。ヒラ会員の私は公式会議は参加していませんが、折角の機会ですので、非公式の会議に参加してみました。
比較的自分の専門に近い、Computer SIGというのがあるので、幹事の方に電子メールでアポイントメントをとって、参加させていただきました。少し遅れて到着したのですが、すでに数十名のメンバーが集まっていて、いきなり、自己紹介と1分間スピーチ(英語)をしてください、とのことでした。
この会議は、ロータリアンの中で、Computerの愛好家、実務家が集まるサークルのようでした。
自由に課題を討議していくなかで、コミュニケーションツールの進化によって、各国でギャップが生じていることを実感。ドイツ、インド、アフリカのメンバーが会議の中でリーダシップをとっている印象です。また、機会があれば動向を確認したいと思っています。
(4) 旗交換
以前参加している方によると、旗交換をするのがしきたりとのことでしたが、実際に旗交換をしている風景ははほとんど見かけませんでした。我々のグループが知らなかっただけかもしれません。
(5) 会場付近
記念写真をとろうとしていて、気さくな東洋系の人たちの集団がいたので、カメラマンをやっていただけないかと声をかけたら、モンゴルのロータリアンでした。非常にフレンドリーに接していただきました。
夕方レストランで食事をとりながら船堀の例会場とZoom中継をしていると、ある外国人の集団が気さくに挨拶してきました。アイオワ州から来たロータリアンとのことです。「なんで我々がロータリアンだとわかったのか?」と伺ったところ、笑ってパソコンを指差していました。そこにはZoomの中継マシンのアイコンがあったのですが、「ロータリーマーク」大きく表示されていました。東京江戸川ロータリークラブのZoom中継用のアカウントの顔写真を「ロータリーマーク」にしていたのですが、それに激しく反応されたのでした。
(6) ヒューストンという街
昼間は日差しがきつく、外は暑いです。さすが緯度が低いです。
逆に、ビルの中は空調が効きすぎていて寒いです。多分20度ぐらいだと思います。
ダウンタウンは高層ビルが林立していて現代的な街になっています。
公園も綺麗でした。
旅行について
(1) 素晴らしい旅行計画
ホテルは会場の隣で迷うことがありませんでした。NASA見学も隣のホテルでした。
食事の予約や段取りはほぼ完璧です。お客さんに徹することができました。この企画を旅行会社と一緒につくりあげた担当会員は、海外にも登山にでかける冒険のスペシャリストです。端々にチャレンジングな部分を残しながら、基本を抑えて余裕のあるスケジュールを作っていただきました。
(2) Uberありがとう。
タクシーらしいメーター付きのタクシーは一つもなく、白タクっぽいタクシーしかいません。メンバーのひとりがUber(タクシー呼び出しアプリ)でタクシーを呼ぶことで、移動が相当楽になりました。
(3) Covid-19の影響
この旅行は2022年の6月でした。日本は第7波の前で、コロナとの緊張感ある戦いが続いていました。
(3-1) マスクしている人が皆無
検査するお医者さんまでマスクしていません。旅行中は、Covid-19の影響はほぼ感じられませんでした。
(3-2) PCR検査の準備が大変でした。
出国前:PCR接種証明
出国後:SOSアプリの登録
帰国前:PCR接種証明
飛行機搭乗前、会場登録時に求められます。パスポート並みに求められました。予約や管理はスマホやWebやEmailがほぼ必須ですが、一部では紙にプリントアウトしていないと大変でした。パソコンやスマホのバッテリや故障のときは相当困るのではないかと思います。
(4) スマホ社会が浸透
帰りのロサンゼルス空港の乗り換えで、時間があったのでスターバックスでカフェラテを注文したのですが、現金だと迷惑そうな顔をされました。キャッシュレスが浸透していて、もはや現金で払うことは、高速道路の料金所の ETCのついていない車のような扱いになっていました。お金、食事、信用、移動、スマホでの登録が必須になっていることを感じました。
(5) 円安+インフレの影響
全てが高くなっていました。私はコロナ禍が始まる直前の2020年の2月にロサンゼルスに旅行に行っているのですが、その時と比べて食事がドルベースで2割ぐらい高い感じです。円安も相俟って、実感として5割ぐらい高い印象を持ちました。
まとめ
弾丸ツアーとなりましたが、いつもと違うロータリーを発見できました。
全員が会ったこともない人たちでしたが、すぐに友達付き合いができます。ロータリーマークのご利益を実感できます。
地球で起きている変化を実感できます。ウクライナの国旗に対するスタンディングオベーションが、社会の脅威への毅然とした姿勢を示す態度を確認できました。また、ポリオ以外の小さいプロジェクトのお話を担当者から聞くことができ、苦労と情熱を実感しました。
東京江戸川ロータリークラブの伝統なのかわかりかねますが、手作りの旅行が人間が鍛えます。担当者が旅行会社に丸投げすることなく、むしろ積極的に企画を作ってツアーをつくりあげます。
英語力と胆力が上がり、世界基準に自分を整えられたような気がしました。
みなさまも、ご縁があれば国際大会に参加してみてはいかがでしょうか。